忍者走り・ナンバ走り

 

特殊技能というものは、いつの時代でもお金に換わるものです。江戸時代の人々は、時間がゆっくり流れていたので走る必要のない生活をしていました。必要がなければ、失われていくのが人間の能力。だから、江戸時代の一般人は、走ることが出来なかったのです。そんな中で、昼の飛脚と夜の忍者は、走ることが出来た特殊能力を持った特別な人だったのです。だから、飛脚は長者番付でも上位にランキングされているし、忍者も稼いではいたが上人に上前をはねられていたのです。特殊能力は、お金に換えることが出来るということ。

 

その特殊能力であるナンバ走りを研究して、どうして現在の走りよりも有効であるかということを発表してきた。現在の走りで腕を前後に振ると肩が前後に動き上半身と下半身の捻れを生み、それがエネルギーのロスにつながっている。身体を捻れば、自分自身では頑張り感を感じるが、それは単に無駄な力やリキミでしか無いということ。

 

全身を有効に使って走ろうとすれば、上半身とか半紙を連動させなければならない。それは、骨盤と胸郭の連動ということで、ナンバ走りやナンバ歩きはこの骨盤と連動によって動くことである。そういことも理解していないで、ナンバ走りやナンバ歩きを批評するのは、めくら蛇に怖じずというような訳の分からないことを言っている者がいることは嘆かわしい。

 

今回の世界陸上でも、短距離の多田修平(関西学院大)がナンバ走りを取り入れて100mは準決勝まで進み、400mリレーの一層を努め銅メダル獲得に貢献した。また、女子マラソンの出場したスズキ浜松ACの安藤由香と清田真央はナンバ走りを忍者走りと言い換えられたが、初の世界大会としては大健闘の走りだっただろう。

 

ナンバ走りやナンバの動きは非常に有効な身体の使い方であるのでスポーツ界に広まっていってもらいたいし、そのためなら協力するので連絡してください。