逆は真ならず

 

20年近くナンバを研究し、深めてきている。ナンバの動きは、動きの中から無理や無駄を省いていくというのも一つの考えからとして大事にしている。そして、日常生活やスポーツ、楽器演奏時の身体の使い方への応用を考えてきた。そうした中で、身体と対話をしながら身体のバランスを整えていくナンバ式骨体操が生まれてきた。また、様々な身体の動きのエッセンスを取り出し、全身を連動させながら動くナンバ式お元気体操を考案した。

 

こうした研究を続けてくると、ナンバには何も足すことはないし、何も引くことはないという結論に達している。勿論、他の身体の動かし方を参考にはするし、話も聞くが、コラボする気は毛頭ない。ただ、ひたすらにナンバを深めていくだけである。

 

衝動の動きからナンバにとか、刀とか丈を動かす動きからナンバにとかいうことは、一切考えられない。ナンバの動きを他に応用するなら話は分かるが、他の動きからナンバに落とし込むということは全くない。それくらいナンバの動きは、考えて洗練させてきた。筋肉ではなく骨意識で動かすということだけとっても、他の動きでそんなことを考えているものはない。

 

ナンバから他の分野には応用できるが、他の分やからナンバにということは考えられない。逆は、必ずしも真ならずということは、両方向ではなく一方通行ということである。

 

ただひたすらにナンバを深めていけば、どんな分野との共通点も見いだせるが、ナンバをその分野に応用出来る可能性が解るだけで、今のところ他の分やからナンバに取り入れるものはない。

 

動きの専門家が言っているのだから、これは間違いなかろう。